保険の話をするときに出てくる終身という言葉、あなたはきちんと理解していますか?
死亡保障のこと?それとも何か保険の保障期間に関係する言葉なのかな?
実はこれ、2つとも正解です。
ややこしいことに、さらに終身保険という言葉には保険料をいつまで払うのか、という支払い期間の意味で使われる時もあります。
それぞれどんな時に登場する言葉なのか、わかりやすく解説していきます。
死亡保障としての終身保険の意味
まず一般的にいう終身保険とはなんのことでしょうか?
終身保険とは、保険の対象になっている人が亡くなった時にまとまったお金が支払われる保険で、その保険の対象の人が亡くなるまで続くもののことです。
商品名が終身保険になっているものは間違いなくこの意味です。
保険の対象になっている人とは、終身保険の保障内容、「◯◯さんが亡くなったら保険会社からお金をもらいます」の◯◯さんのことです。
保険の契約をする人=契約者と同じ人物である必要はありません。
子供が親を保険の対象にして終身保険に入ったり、夫が妻を保険の対象にして入ったりもできます。
もちろん自分が自分を対象にして終身保険に入ることもできます。
終身保険は保険の対象になっている人が亡くなるまでず〜っと保障が続きます。
その亡くなるまでずっと、という意味を保険では終身というんですね。
その身が終わるまでなので終身。ちょっとカッコいい言い方でしょうか!?笑
亡くなった時にお金をもらうという保障を死亡保障といいます。
ほかに死亡保障の保険は定期保険がありますが、定期保険は保障が続く期間の終わりが決まっています。
期間が定まっているので定期保険です。
定期保険は5年とか10年とかの決まった保障期間内に死亡しないと保険金は受け取れませんが、終身保険は最終的には必ず保険金を受けとれます。
なぜなら、人間は必ず死ぬからです。
がんにならないとお金がもらえないがん保険などとは違って、終身保険は将来的にはお金をもらえることが確定しているんですね。
これが他の保険と違うところ。
保険の保障期間としての終身保険の意味
生命保険にはいろんな種類がありますよね。
がん保険、医療保険など。
死亡保障としての終身保険の意味は保険の対象の人が亡くなったらお金を保険会社からもらう保険のことでした。
では、がん保険や医療保険でいう終身保険の意味はどんなものなんでしょうか。
がんや医療保険は死亡保障ではないのに、終身保険??ちょっと混乱しますよね。
死亡保障としての終身保険についてのところでも言いましたが、保険における終身とは亡くなるまでずっと、という意味です。
つまり医療保険やがん保険などで終身保険という言葉が出てきた時は、加入した保険は対象の人が亡くなるまでずっと続きますよという、保険の保障期間が終身であるという意味になります。
なので、保険の営業マンが「この医療保険は終身ですよ!」と言ったり、パンフレットなんかに「保障は終身」なんて書いてあると、その生命保険は保険の対象の人が亡くなるまでず〜っと同じ保障が続きますということです。
この時注意が必要なのが、保険のメインの保障である主契約が保障がずっと続く終身でも、追加で付ける特約の保障は終身ではない、というパターンです。
なんの保障が終身なのかは確認しましょう。
では、どうして保障期間が終身なのかをアピールするのかというと、生命保険は契約時の年齢で保険料が決まるからなんですね。
保険の中には10年満期、など保障の期間が決まっている保険があります。
保険の満期を迎えて保障が終わり、新しい生命保険に加入しようとするとその時の年齢で保険料が決まるので前より高くなってしまうんです。
保障期間が終身で途中で契約のし直しが必要ないということは、保険料を安いまま続けることが可能というメリットがあるんです。
保険料を払う期間としての終身保険の意味
保険を継続するには、基本的には毎月保険料を保険会社に支払います。
その保険料っていつまで支払うんでしょうか?
保険会社と契約している内容によって違いますが、保険料の支払いが終身となっているものも多いですよね。
保険料の支払いが終身とは、その保険を続ける限り保険料の支払いが保険の対象の人が亡くなるまでずっと必要という意味です。
終身払いとか、保険料払込期間が終身という言い方もします。
掛け捨てで保険料が安く抑えられている医療保険などは、終身払いになっていることが一般的です。
保険の対象の人が亡くなってしまうか、途中で保険をやめない限り保険料の支払いが必要ということです。
見分けるには?
保険の話をしている時に出てくる終身という言葉を見分けるコツは何のことについて説明しているのかに注意することです。
保障内容のことなのか、保障期間のことなのか、保険料の支払いのことなのか。
これに気をつけてもらえれば、わかりやすくなると思います!